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ひと

竹を編む【竹工芸士 山根広充】

雑貨屋さんで最近見かけるようになった「竹編み細工」。それとは一線を画す竹細工を編む職人が札幌にもいます。それが【山根広充】。精密でありながら温かみのある作品は彼の内面を映し出しているかのよう。

日常のなかの美しさ

yamane_001九州・別府で修行を積んだ山根氏。日常のための竹細工を編む。彼の作品は乾燥していない青竹を編むのではなく、乾燥させ長期にわたって使えるように施した白竹を編んでいる。白竹は青竹に比べ、折れや割れに細心の注意を払って編まなければならず、高度な技術が必要とされる。竹を割り裂いて「ひご」をとるところから彼が行っているのは手ざわりへのこだわり。角を落とす面取りをして触れるものに竹が刺さらないよう細心の思いやりを作品にこめる。また、竹に必ずある「ふし」の部分をうまく作品の中で昇華させるのも彼ならではの美意識。

yamane_002【山根 広充(やまね ひろみつ)】
作品常設店舗 トイロ(札幌市中央区南13条西14丁目)
作品オーダー可能
ワークショップ開催予定(4/16茶舗茶問(円山)・要予約) 満定員・次回5月21日予約受付開始(予約・問い合わせ:011-215-7906(円山・茶舗茶問))
ブログページ有

街角を四角く切り取る【ポラロイドフォトグラファー 松田穣】

街角の見落としがちな風景を切り撮る。撮ったその場で見ることができるのはデジカメと一緒だがデジカメではない。【松田穣】が風景を切り撮るもの、それは「ポラロイドカメラ」

その瞬間にしかない風景

matsuda_001 ポラロイドのフィルムにはフィルム内に現像液が封入されている。撮影したその場で現像がはじまるため、発色や画像の浮かび上がりは撮影したその瞬間が封じ込められているといっても過言ではない。松田氏の撮影する世界は日常の街角そのものなのだが、ポラロイドという手法を用いることにより風景のみならず気候など「形に残らない風景」も写し出すことができる。彼の作品の街角はどこか郷愁を覚えるものが多く、部屋に飾ったりすると普段見る景色に新しい窓を加えることが出来そうだ。

matsuda_002【松田 穣(まつだ ゆたか)】
作品購入可能店舗 ペコラネラ(札幌市南6条西23丁目)
写真集有
ワークショップ開催予定有
Instagram有

木を生かす、木と生きる【Guchico】

個性的でありながら洗練されていて、だけどしっくり日常になじんでくれるアクセサリーの数々。【Guchico】の作り出す木を主体としたアクセサリーは普段の装いを「特別」にもしてくれます。

出会ったときが運命のとき

【Guchico】のアクセサリーは木目と木そのものの色を生かしている。そのため1点たりとも同じものは存在しない。「これは!」と思ったときが運命のとき。貴金属のアクセサリーとは違ったぬくもりと、身に付けていくうちに育っていくアクセサリーの表情は飽きることがない。技術的に難しい木と金属の融合も【Guchico】ならでは。性別を問わず年齢も問わないデザインと多様な木の風合いをぜひ自分の手で目で。

【Guchico(ぐちこ)】
出展情報 春の北海道物産展 
4/13~19 10:00-19:30  
いよてつ高島屋催事場(愛媛県松山市湊町5丁目1-1)

情熱的な描写、クールな線【染型作家 工藤ユウ】

海辺に広がるひのも干しの風景が染色の風景と似ている。
それが干物を題材とした型染の始まりだったと彼はいう。

線の熱量

工藤ユウ001最近は干物のみならず、甲殻類なども題材としている。実際に入手可能な題材であればそれを元に型染の線を決めていく。線のベースとなるスケッチの描写はとても情熱的。そのスケッチから必要な線のみにそぎ落とし、型とする。デフォルメされた線はクール。染色が難しい細い線を得意とする彼。染色前の生地の土台作りからすべての工程を1人でこなす彼のクールな作品に今後も期待。クールな線をそのままに、より実用的な小物への展開【すあまや】も。

工藤ユウ002【工藤ユウ(くどうゆう)】
出展情報 ナカジテクス
2016年4月26日~5月1日
さいとうギャラリー(札幌市中央区南1条西3丁目ラ・ガレリア5階)

更新履歴

        • 2016年04月08日   情報更新竹工芸士 山根広充ひと
      • 2016年03月06日新規掲載【染型作家 工藤ユウ】ひと
      • 2016年03月06日 情報更新【竹工芸士 山根広充】ひと
    • 2016年02月01日新規掲載【ポラロイドフォトグラファー 松田穣】ひと
      • 2016年02月01日新規掲載【Guchico】ひと
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sapporowalkers@gmail.com

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